子宮頸がんワクチン接種のタイミングについて

子宮頸がんワクチン(ヒトパピローマウイルスワクチン、HPVワクチン)ですが、接種を考えられているお子さんは、小学6年生の時に2種混合ワクチンと一緒に1回目、もしくは2回目を接種することをお勧めしています。ポイントは小学校6年のうちに接種を終えてしまうことです。

2種混合ワクチン(DTワクチン)と1回目のHPVワクチン接種の同時接種をお勧めします。

そうすれば、もう1回後日HPVワクチンを接種すれば接種完了となります。DTワクチンとHPVワクチンを接種すると3回クリニックに来ないといけなくなります。もし1回目のHPV接種が不安であれば、1回目はHPVワクチンのみ、2回目にHPVワクチンとDTワクチンの2回接種でも悪くありません。

DTワクチンをDPTワクチンに変更すると百日咳も防げますのでそれもありかと思います。ただしDTワクチンは無料ですがDPTワクチンは任意接種で当院だと5100円(税込み)かかります。DPT接種については以下のリンクを読んで検討下さい。

https://www.kobayashi-kodomo.com/vactination_1/

 

話が少し脱線しましたが、HPVワクチンは確実に効果が期待できるワクチンです。一方で、小学校高学年から中学生は、習い事や部活などで予防接種のためだけにクリニックに来るというのが難しくなってくる時期です。なので1回でも来院回数が減る形での接種をお勧めします。15歳未満で接種すれば3回ではなく2回接種です。このワクチンは早い時期に接種するとより効果が出やすいことがわかってきました。費用対策効果を考慮して、1回接種でもよいのはと考えている国もあります。そして皆さんが心配されているような症状は小学生のうちに接種したほうが起きにくいともいわれています。局所症状、疼痛などは多くの人が出ますので、接種回数が1回でも少ないほうがいいと思います。

 

もう一つ大事なことは、ワクチン接種だけで大丈夫と思わず、適切な時期が来たら子宮頸がん検診も大切だということも忘れないでください。海外でもワクチンと検診の両方の効果と考えられています。

 

早い時期に接種したほうがいいと書いてきましたが、キャッチアップ接種が令和7年3月31日で終了(2025年3月)します。こちらもぜひ接種を考えられている方には早く接種してもらいたいです。

川口市に住民登録のある平成9年4月2日~平成20年4月1日生まれの女性が対象です。9月くらいまでには1回目を接種しないと間に合いませんのでお気を付けください。基本は内科や産婦人科での接種となりますが、お子さんが当院受診されている場合は、もう無料での接種チャンスの残り時間も少ないのでお母さんの手間が増えないように当院での接種を組むことも可能です。ご相談ください。

海外や日本でも一部の市町村では、男性へのHPVワクチン接種にも全額・一部補助が出るところも出てきています。

 

ネガティブ・ポジティブな情報も含め少しですが以下にリンクがあります。

お読みいただき接種するかのご判断にしていただけたらと思います。

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