夜尿症(おもらし・おねしょ)

夜尿症(おもらし・おねしょ)

「小学生になってもおねしょが治らない…」と一人で悩んでいませんか?
夜尿症は、本人の努力不足や育て方の問題ではなく、適切な治療で改善が期待できる身体的な症状です。
自己肯定感を傷つけず、お子さんが安心して朝を迎えられるよう、当院がしっかりサポートします。

1. 夜尿症とは?(定義と症状)

5歳を過ぎて、月に1回以上のおねしょが3ヶ月以上続く場合を医学的に「夜尿症」と呼びます。

年齢とともに自然に治ることも多いですが、我慢させてしまうとお子さんの心の負担(「また失敗した」という無力感)が大きくなってしまいます。以下のような症状が見られる場合は、お気軽にご相談ください。

 

・5〜6歳:毎晩のようにおねしょがある。

・小学校1〜2年生:週に3回以上おねしょがある。

・小学校3年生以上:週に1回でもおねしょが残っている。

・日中の症状がある:昼間もおもらし(尿漏れ)をしてしまう、急に強い尿意を訴える、尿の回数が異常に多い。

 

・その他の随伴症状:ひどい便秘がある、一度治っていたおねしょが数ヶ月ぶりに再発した。

・環境や心理面の変化:お泊まり保育や修学旅行などの宿泊行事が控えていて心配、子ども自身がおねしょを気にして自信をなくしている

2. 夜尿症が起こる3つの主な原因

夜尿症は「夜間の尿量」と「膀胱の広さ(貯める力)」、「睡眠の深さ」のバランスが崩れることで起こります。

 

・夜間の多尿(尿の量が多い)
夜間に尿を減らすホルモン(抗利尿ホルモン)の分泌がまだ不十分な状態です。

・膀胱の容量が小さい(貯められない)
膀胱が未発達で、少し尿が溜まっただけで勝手に収縮してしまいます。

・覚醒障害(目が覚めない)
尿意が脳に伝わっても、眠りが深いために目を覚ますことができません。

夜尿症のタイプ

問診や排尿記録を通して、どのタイプに当てはまるかを診断し、最適な治療法を選びます。

 

・多尿型: 夜間の尿量が多いため、寝入って早い時間に大量に漏らしてしまうタイプ。

・膀胱型: 貯められる量が少なく、一晩に何度も少量漏らしたり、昼間もトイレが近いタイプ。

・混合型: 尿量が多く、かつ膀胱も小さめなタイプ(多くのお子さんが該当します)。

当院での治療アプローチ

まずは生活習慣の改善から始め、必要に応じてお薬や機械を組み合わせます。

 

① 生活習慣の改善(行動療法)
・メリハリのある水分補給: 日中はしっかり水分を摂り、夕食後〜就寝前はコップ1杯程度に控えます。

・夕食の塩分コントロール: 塩分を控えることで、夜間の尿量を減らします。

・排尿の習慣: 就寝前には必ずトイレに行く習慣をつけます。

・規則正しい生活: 早寝早起きを心がけ、体を冷やさないようにします。

・便秘の解消: 溜まった便が膀胱を圧迫するのを防ぎます。便秘の治療を併せて行うことで、おねしょが改善ケースも多くあります

 

② 薬物療法・アラーム療法

・薬物療法: 夜間の尿量を抑えるお薬や、膀胱の広がりを助けるお薬を使用します。宿泊行事やキャンプ前の短期間使用も可能です。(6歳以上)

・アラーム療法: 濡れた瞬間に音で知らせ、膀胱に尿を貯める力を育てる訓練です(再発が少ないのが特徴です)。機械は購入・レンタルが必要です。

 

③高次医療機関への精査・治療目的紹介

必要に応じて紹介させていただいています。

 

★ ご家庭で大切にしてほしい こと
治療において何より大切なのは、保護者の方の温かい対応です。

・あせらない(成長のペースは人それぞれです)

・おこらない(本人の意思ではコントロールできません)

・ほめたたえる(失敗しなかった日や、努力できたことを褒めましょう)

5. よくある質問(FAQ)

Q. 何歳くらいから受診すべきですか?
A. 5歳を過ぎてご本人やご家族が気にし始めたタイミングが受診の目安です。
特に年長さん〜小学生になり、修学旅行や宿泊行事を控えている場合はお早めにご相談ください。

 

Q. 夜中に起こしてトイレに行かせるべきですか?
A. 基本的にお勧めしていません。
途中で無理に起こすと睡眠リズムが崩れ、かえって尿を減らすホルモンの分泌を妨げてしまうためです。

 

Q. 修学旅行やキャンプの時だけお薬を使うことはできますか?
A. 可能です。
事前に数週間〜数ヶ月お薬を試して効き目を確認し、安心して行事に参加できるよう処方・サポートいたします。

ご予約・ご相談はお気軽に

お一人で悩まず、些細なことでもどうぞ当クリニックまでお気軽にご相談ください

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