当院(小児科)ではなく、専門医への受診をお勧めするケースについて

「当院(小児科)ではなく、専門医への受診をお勧めするケースについて

 当院は子どもの「内科」を中心とした診療を行っております。丁寧な診察と適切な初期対応を心がけておりますが、症状や使用するお薬によっては、より専門的な設備や検査が可能な専門医(眼科・耳鼻科・整形外科・歯科・外科など)での診察や継続フォローが望ましいケースがございます。

お子さまの安全と確実な治療のため、以下のような場合は専門科へのご相談・受診をお勧めしております。

●1.眼科受診をお勧めするケース:強いアレルギー症状とステロイド点眼薬

 当院で処方する抗アレルギー点眼薬(目薬)で効果が十分でない場合、より強い炎症を抑えるためにステロイド点眼薬が必要となることがあります。その際は、眼科での処方・定期的なフォローをお願いしております。

【眼科での管理が必要な理由】

・小児は眼圧が上がりやすい
大人に比べて、小児(特に9歳未満や低年齢層)はステロイドの影響で目の中の圧力(眼圧)が高くなりやすい傾向があります。

 

・初期症状が出にくい
眼圧が上がっても、初期から中期にかけてはお子さま自身が「痛い」「見えにくい」といった異変を訴えることがほとんどありません。

 

・定期的な眼科検査が必要
点眼を開始して1〜2週間ほどで眼圧が上昇するケースもあり、気づかずに使用を続けると視神経を傷つけ、緑内障へ移行する恐れがあります。定期的に眼科で専用の機器を用いた眼圧検査を受けることがとても重要です。

 

●2. 耳鼻咽喉科受診をお勧めするケース:強い鼻づまりと血管収縮薬入り点鼻薬

 鼻づまりが強い際、過去に耳鼻科で処方された経験などから「血管収縮薬入りの点鼻薬(プリビナなど)」の処方を希望されることがございます。しかし、当院ではお子さまへの安全面を最優先に考慮し、血管収縮薬入り点鼻薬の処方は行っておりません。

必要な場合は、耳鼻咽喉科でのフォローをお勧めしております。

【当院でお出ししていない理由】

・全身への強い副作用リスク
小児における血管収縮薬(市販の鼻炎スプレー等にも含まれる成分)の使用は、大人以上に深刻な全身性の副作用が起きるリスクがあります。特に2歳未満の乳幼児への使用は原則禁忌(使用禁止)とされています。

 

・かえって鼻づまりが悪化する(薬剤性鼻炎)
長期や頻繁に使用を続けると、薬の効果が切れた際に鼻の粘膜がかえって腫れ上がり、かえって鼻づまりが悪化する「薬剤性鼻炎」を引き起こす危険性があります。

 

※当院では、お子さまの症状に合わせて抗アレルギー薬の内服・ステロイド点鼻薬・漢方薬などを組み合わせ、安全に配慮した治療法をご提案しております。

 

●3. 整形外科受診をお勧めするケース:肘内障(肘が抜けた・腕を動かさない)

 「腕を急に引っ張ったら泣き出して動かさなくなった」「肘が抜けたかもしれない(肘内障)」というケースです。

肘内障(ちゅうないしょう)は、1〜5歳頃(特に1〜3歳)のお子さまに多くみられる、肘の関節(橈骨頭)が靭帯からずれかかる亜脱臼です。

【整形外科での診察をお勧めする理由】

・肘内障自体は手技によって短時間で元に戻す(整復する)ことができますが、まれに「脱臼ではなく骨折やひびが入っている」ケースが存在します。外見だけで正確に見分けることが難しい場合もあるため、レントゲン設備を備えた整形外科での正しい評価と整復・処置をお勧めしております。

 

●4. 歯科・小児歯科受診をお勧めするケース:お口の中のケガ・歯の生え方・外傷性の出血

 転倒してお口の中を切ったり、歯を強く打ったりしたトラブル、また歯の生え方に関するご相談は、原則として歯科・小児歯科のご受診をお勧めしております。

【歯科での診察をお勧めするケース】

・外傷によるお口の中の出血やケガ(唇の内側を切った、歯ぐきから血が出ているなど)

・歯の打撲・グラつき・折れ・抜け(見た目に問題がなくても、永久歯の芽に影響がないかレントゲン等での確認が必要なこともあります)

・歯の生え方や並び、舌小帯(舌の裏のひだ)のご相談

 

※発熱を伴う歯肉からの出血(歯肉炎)について
ケガではなく、高熱とともに歯ぐきが赤く腫れて出血している場合は、初感染による「ヘルペス性歯肉口内炎」などのウイルス感染症の可能性が高くなります。この場合は小児科での全身管理・処方対応が可能ですので、まずは当院にご相談ください。

●5. 外科受診をお勧めするケース:切った・ぶつけた・出血したなどのケガ

 以下のようなケガや外科的なトラブルの際は、最初から脳神経外科・外科・皮膚科・形成外科・整形外科などの外科系クリニックをご受診いただく方が、処置や縫合などがスムーズに行えます。

・切り傷・刺し傷(出血が止まらない、傷口が開いている)

・頭や体を強くぶつけた

・やけど(火傷)

・動物にかまれた・ひっかかれた

保護者の皆様へ
 「どの科にかかればいいか分からない」「病気かケガか判断がつかない」という場合は、まず当院にお電話等でご相談いただいても構いません。お話を伺った上で、お子さまにとって最も適した医療機関をご案内いたします。

ご予約・ご相談はお気軽に

お一人で悩まず、些細なことでもどうぞ当クリニックまでお気軽にご相談ください

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