薬の内服回数(1日3回)について
「保育園や学校があるから、薬は1日2回にならないのかな?」
「お昼に飲ませるのは難しいんだけど…」
そう思われる保護者の方はとても多いと思います。
当院でよく処方する痰切り(カルボシステイン、アンブロキソールなど)や咳止めの薬は、基本的に「1日3回」で処方しています。これにはお子さまの安全を守るため、負担を減らすための大切な理由があります。
●1日3回の薬を「1日2回」で処方しない理由
・製薬会社が一番安全で効果的と確認しているため
薬の飲み方は、開発時に膨大なデータから「お子さまへの負担が最も少なく、しっかり効果が出る方法」として決められています。もし1日2回で同じ効果・安全性が出せるのであれば、製薬会社も最初から2回で承認をとるはずだからです。
・1回の量を増やしても、効果が長持ちするわけではないため
1日分の量を2回に分けて1回の量を多くしても、薬が効いている時間が長くなるわけではありません。(※実際、大人用には時間をかけてゆっくり溶ける「1日1回」の改良薬もありますが、小児用にはまだ安全に使えるものがありません)
・副作用のリスクが高まる可能性があるため
回数を減らして1回量を1.5倍に増やすと、副作用が出やすくなる恐れがあります。乳幼児(特に2歳未満は要注意)は副作用が出やすいため、慎重な投与が必要です。
● 当院からの柔軟なご提案(工夫できること)
「1日3回」が原則ですが、生活リズムに合わせて以下のように工夫していただくことは可能です。
・昼に飲めない場合は「朝・夕方・寝る前」の3回でもOK
食前・食後にこだわらなくてよい薬であれば、例えば「8時(朝)・17時(帰宅後)・21時(寝る前)」といった間隔で飲ませていただいても問題ありません。
・症状が落ち着いてきたら「朝・夜の2回」に減らしてもOK
保育園や学校に行けるくらい元気になり、回復期に入っているのであれば、1日2回(朝・夜)に減らして様子を見ていただいて大丈夫です。
●当院の方針
・お子さまのリスクをできる限り減らし、安全な処方、体の負担が少ない処方を心がけます。
最新の知見は取り入れつつ、製薬会社が安全と考える内服方法を基本お勧めします。
・ご家庭や園の事情にもできる限り寄り添います。
どうしても昼の服用が難しい場合は、あらかじめご相談ください。3回処方の薬を朝・夜の2回で対応する方法など、無理のない方法を一緒に考えます。
・かかりつけ医の処方方針を尊重します。
普段かかっているクリニックで2回処方されている場合は、安心感を第一に考え、できる限りその方針に合わせます。
※一部の抗生剤のように、医学の進歩によって1日1〜2回で済むようになったお薬もあります。当院では常に最新の知見を取り入れ、お子さまにとって最適な処方を行ってまいりますのでご安心ください。





















